★志賀熊商店★ fasebook、twitter、instagramでお酒の新着情報を発信しております。 ご訪問、お待ちしております。                                                                                                                                                

この広告は365日以上更新がないブログに表示されます。  

Posted by 滋賀咲くブログ at

おなかに優しい春を。

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。
真っ白い粥に細かく刻んだそれらを放つと、そこだけ春になった。


なんちゃってface10


私の好きな小説の冒頭の一文です。



結局のところ、道ならぬ恋のお話なのですが、
内容はさておき、主人公の暮らしぶりに惹かれて
気が向けばしょっちゅう図書館で借りていたので
いい加減自分の手元に置きたくなり結局購入した本です。
この物語の舞台は東京の下町、谷中。
行ったことはないけれど、物語のイメージと私的妄想で単純に憧れています。

昨年のある日、東京から観光にいらしたというお客様が来店されました。
お酒の発送伝票をご記入いただくと、住所欄には“谷中”の文字。
前日に読み返していたばかりだったので、目を疑いましたが、
私だけにしかわからない興奮で、嬉しくてしかたなかったです。

その時のお酒は“純米吟醸 六方”。
気に入っていただけたご様子で、おかわりの注文を繰り返しいただいております。
それだけでもかなり嬉しいのに、伝票に“谷中”と書くたびににんまりしてしまう私。
偶然のご縁で、まだ見ぬ憧れの土地で志賀熊セレクトの日本酒を楽しんでいただけているなんて
想像しただけでそっちの世界(?)です。


話は戻って七草粥、といえばこの冒頭のくだり。
主人は前厄。
厄期突入となったことだし、家族の無病息災を祈り、
今朝は家族みんなで七草粥をいただきました。

そして、昨年のような素敵なご縁に恵まれますように。


伝統的な行事食。
これも世界遺産のくくりでよろしいですよね?
だとしたら、とっても贅沢な食卓ですkao_10


物語の主人公のお店はアンティークきもの屋さん。
私は酒屋さん。
彼女のお店にあるような火鉢はないけれど、
ストーブ焚いて、今日も店番しています。


  

2015年01月07日 Posted by 酒屋の嫁 at 12:20Comments(0)日々のこと